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ジュニアチーム監督現場レポート
勝負と向き合い、伸びていく子どもたち
テニスは、勝ち負けがはっきりとした個人種目の1つ。個で戦うことの厳しさ、勝負の醍醐味に到達する前に「テニスが楽しい」という気持ちを根付かせることが、ジュニア期には重要だ。今回お話を伺ったのは「楽しい」ソフトテニスを教えて全国を走り回る皆呂コーチ。子どもたちをテニスに惹きこみ、勝負を楽しむ段階まで導く手法をお聞かせいただいた。
皆呂充亮コーチ
皆呂充亮コーチ
初心者の子どもには、まずテニスの楽しさを教えることから
私が初めての子供にテニスを教えるときはまず道具(フラフープや大きなボール)を使ってやさしく「ボールは飛ぶ」ということから教えます。専門用語はできるだけ使わず、子どもたちがニコニコしてできるのが基本です。段階的には、ボールがラケットに当たることが最初の喜び、次に思ったところにボールが飛ぶようになり、ラリーができ、試合をして、さらに勝つ喜びを味わう。最初は丁寧に丁寧に教え、ある程度テニスの試合が楽しめて好きになれば厳しい練習でも耐えられるようになります。
子どもの勝負を親はどう見守るか?
試合に出るくらいのレベルになると、ご両親は我が子の応援に行くのが楽しみになってきますよね。でも男の子は大きくなってくると特に、「試合見に来ないで」なんて言うようになります。ただ、口でそうは言っても見ていてほしい気持ちはあるもの。かっこ悪いところは見せたくない気持ちが働くんですね。
その子の性格や性別にもよりますが、試合に負けたときは「がんばったね、よくやった」となぐさめるだけでなく、「悔しいだろう?なぜ負けたと思う?」と自分で考えさせるべき時もある。また敗因をあれこれ指摘しても、子供自身は「そんなこと言われなくてもわかってるよ」と思うかもしれない。このさじ加減はとても難しいです。私は子どもに「テニスノート」を書かせるようにしています。試合で良かったこと・悪かったこと、気持ちの持っていき方などを(親に見せるためでなく)素直に書き、自分の中で整理をさせるのも1つの手です。
ジュニア期にテニスを始めるメリット
テニスは負けると原因が全部ハッキリわかる。「やっぱりサーブが入らなかった」とか、これからの課題がハッキリする。だから私は「勝ちは特効薬、負けは漢方薬」とよく言います。勝つと悪かったことなんか全部忘れ、勝利のうれしさが前に立って次へのモチベーションが上がります。一方負けはじっくりと効いていく。つまり勝ちと負けにそれぞれの意味があるんです。こうやって自分のプレーを分析し、次の課題をひとつひとつ克服してよい結果に結びつくという点で、テニスのような個人種目をジュニア期にはじめる意義は大いにあると思います。
川口 貴史コーチ PROFILE 皆呂 充亮(みなろみつあき) (株)スポーツナロ 代表取締役
1985年 ソフトテニスプロショップ スポーツナロ 設立ショップ経営の傍ら指導者講習会、大会開催、イベントのプロデュースなど、ライフワークでソフトテニスの普及活動を行なっている。特に指導者講習会では「ソフトテニス経験の無い人でも、簡単に、わかりやすく教えることができる」指導方法を紹介、テニスの面白さを伝える活動を行っている。
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