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ジュニアチーム監督現場レポート
ジュニアチーム指導者に聞く子どもたちの健やかな成長のために、大人たちができることは?
東京都世田谷区のグラウンドで、冷たい北風を吹き飛ばすかのように元気に走り回るのはMIPFCの6年生チーム。担当の川口コーチはサッカーの練習時間内だけでなく、サッカーを通じた心と身体の成長を目指して指導にあたる。スポーツキッズの健やかな成長のために、大人たちがすべきこととは何か?――具体的なコミュニケーションのとり方を聞いた。
川口貴史コーチ
取材協力:MPFC 川口貴史コーチ グラウンド撮影:佼成学園女子中学校高等学
バランスのとれた運動能力の発達を
今の子どもたちは、いろんなスポーツや遊びをする機会が少なくなってきています。サッカークラブに所属する子は、サッカーばかりを専門的に行い、その他のスポーツ経験があまりないというのが現状です。
私のチームでは競技特性に偏らないよう、コーディネーショントレーニングを積極的に取り入れています。野球のフライをキャッチして空間能力を養ったり、ときにはバスケットやラグビーをやってみたり。子どもの頃はさまざまな運動動作を身につけることが大切なのです。
個人差にどう対処すべきか
チーム内に同じスキル練習を課したとしても、うまくできる子とできない子がいます。こうした個人差の考慮はとても重要です。うまくできない子に対しては要求を少し下げることによって成功に導き、またほめてあげることで成功の喜びを感じさせ、また頑張ろうという気持ちを持たせることが重要です。
私はトレーニングに参加した選手たちとは必ず全員に声を掛けるようにしています。積極的にコミュニケーションをとれない選手もいるので、サッカーノートを作り、コーチへの質問や感想などを記入させ、コミュニケーションを図っています。
スポーツの経験を通じて
最初はできなかったことが、努力の結果できるようになった…そんな経験を通じて、子どもたちは精神的に成長していきます。それはサッカーのグラウンドだけでなく、普段の生活の中でもあきらめない姿勢や挑戦する気持ちにつながっていくはずです。またスポーツを通じて仲間を作り、仲間や指導者との人間関係から思いやりや社会に必要なモラルを身につけていくのがスポーツのいいところですね。
保護者に期待すること
家庭では健康な身体を維持することや、睡眠の大切さ、食事での栄養面の重要性を理解させながら、健康的な生活習慣を身につけさせてほしいと思います。そして学年が上がるにつれ、親の手を借りずに自己管理ができるよう、精神的自立を促していってほしい。私のチームでは、練習用の補食にちゃんとお母さん方がおにぎりやウイダーinゼリーなどを用意してくださっていますが、お母さんの作る食事にどんな栄養があるのか、などといった話を、ぜひお子さんと一緒にしてほしいと思います。そうしたコミュニケーションのひとつひとつが子どもたちを心身ともに育てていくのです。
川口 貴史コーチ PROFILE 東京都サッカー連盟第1地区トレセンコーチ/元都立駒場高校サッカー部コーチ/日本サッカー協会公認C級コーチ 3年前よりMIPFCの6年生チームを担当
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