筋トレ時に必要な栄養補給として筋肉の材料となるタンパク質は欠かせませんが、トレーニングによって傷ついた筋肉を修復するときにはエネルギーも必要です。そして効率よく修復させるためにはビタミンも重要な働きをしています。
ビタミンの力を知って、効率の良い体づくりをしてみませんか?
ビタミンは糖質や脂質のようにエネルギー源になるものでもなく、タンパク質のように体を構成するものでもありません。ビタミンは体を調節する役割を担っています。
ビタミンは脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)と水溶性ビタミン(ビタミンB群、C)に分類されます。脂溶性ビタミンは脂に溶ける性質があるため、脂溶性ビタミンを多く含む食品を摂取する場合は、油で炒めることで吸収が良くなることが知られています。
水溶性ビタミンは蓄積性がないため、余分に摂取した分は尿として排泄されます。よって毎日コンスタントに摂取する必要があります。
まずは糖質、脂質、タンパク質と密接なつながりを持っている水溶性ビタミンについて取り上げます。
水溶性ビタミンは、主に糖質やタンパク質、脂質の代謝に関わる重要な役割を果たします。
このビタミンが満たされていないと、ご飯やお肉お魚をしっかり食べていたとしても良好なコンディションを保つことはできないのです。
トレーニングでパワーを発揮できない、疲れがたまりやすい、と感じている方はビタミン不足を疑ってみてください。
ごはん、パン、麺などの主食やスイーツなど、糖質を多く含む食品を食べる時には、ビタミンB1も同じだけたくさん摂る意識が大切です。糖質は身体を動かすエネルギー源ですので、エネルギー源をしっかり代謝させるためには、エンジンオイル(VB1)が欠かせません。
食欲がないから食事はざるそば、菓子パンですませるというような食生活をしていると、エネルギー源は確保できても、体内でエネルギーに変えることができず、体脂肪として蓄積することに繋がります。
また、筋トレ時にはパワーがでないため、思うように筋肉に負荷を与えられない、筋修復に必要なエネルギーを確保できないため、筋トレの成果が現れにくいといった悪循環に陥りかねません。
筋トレの成果のためにも、糖質の摂取と同時にビタミンB1を補うことを忘れないようにしましょう。
● ビタミンB1を多く含む食品
玄米、大豆製品、豚肉、ハム、たらこ、青のり、こんぶ
脂質をエネルギーに変える時、ビタミンB1に加え、ビタミンB2も利用されます。脂質を摂取したときはビタミンB2を意識的に摂取することで、ビタミンB1の利用が節約され、糖質代謝にビタミンB1を存分に利用できることになります。
また、体脂肪を燃焼させたい場合もビタミンB2を摂取することがおすすめです。ダイエットや減量中の人も意識してみましょう。
牛乳、チーズ、うなぎ、さば、たまご、納豆、レバー、まいたけ、のり
食事からのタンパク質摂取、プロテインの利用などでタンパク質を摂り入れたあと、自分の体に作り替える時にサポートするのがビタミンB6です。
主食となる米にも含まれるため、一般的には不足する心配はありませんが、筋トレ時にタンパク質摂取量を増やしている場合は、ビタミンB6を多く含む食品を選んで同時に摂取することをおすすめします。
美しい体をつくりたい人にもおすすめです。
大豆、くるみ、まぐろ、さけ、いわし、鶏肉、米、バナナ、にんにく、ごま
筋トレをする場合、体を酸化から守るためにもビタミンAやEは重要な栄養素です。
また、ビタミンDが間接的に筋肉の成長に貢献していることも最近の研究でわかってきました。
詳しくはこちらををご覧ください。
レバー、モロヘイヤ、ほうれん草、人参、春菊、卵黄
アーモンド、かぼちゃ、はまち、アボカド、赤ピーマン
あんきも、青魚、干しシイタケ、きくらげ
こうして縁の下で働くビタミン類は、栄養ドリンクやプロテインなどでたっぷり補うことができます。
遅くまで食べ過ぎ、飲み過ぎ…。寝坊して朝食抜き…。
そんな時は、朝からプロテインドリンクという選択肢もアリです!
森永製菓のプロテインはタンパク質はもちろん、パウダータイプには特にビタミンB群が多く、ゼリータイプでは脂溶性ビタミンを含んだ商品もあり、それぞれしっかり補える優れものです!
タンパク質を補給しながらビタミンもしっかり補っていれば、コンディションも崩さずに元気に一日を過ごすことができますよ!
ビタミンチャージで筋トレの効率をアップさせましょう!
参考
Nブックス栄養学総論 林淳三編著 建帛社 2015