なぜ疲れを知ることなく、毎日のトレーニングを続けられるアスリートがいるのでしょうか。
それはきっとズバ抜けたスタミナが備わっているからでしょう。
プロテインの世界でも「スタミナ」は大事なポイントです。
多くの種類のプロテイン商品がありますが、今回は“スタミナタイプ”の「カゼイン」プロテインについて解説します。
プロテインは原料に使用される食品や製法により分類されます。カゼインプロテインを含め、どのような種類があるのでしょうか。
・大豆プロテイン
植物性タンパク質で原材料は大豆です。
ソイプロテインとも呼ばれています。大豆プロテインに含まれる大豆イソフラボンが含まれており、美容目的でも利用されています。
・ホエイプロテイン
ホエイ(乳清)は牛乳のタンパク質の一種で、牛乳タンパク質の約20%に値します。液体のため、水に溶けやすい性質があります。
ホエイの成分中には分岐鎖アミノ酸(BCAA)を多く含み、筋力や健康状態の維持を期待できるプロテインです。
・カゼインプロテイン
カゼインは「凝固するタンパク質」です。牛乳から脂肪とホエイを取り除いた残りの不溶性固形成分です。
牛乳タンパク質の約80%を占めます。
例えば、チーズやヨーグルトは、「凝固するタンパク質」の性質を利用したものです。
このカゼインプロテインの成分特徴やホエイプロテインとの違い、摂取タイミングなど、詳しく解説します。
プロテイン成分ではホエイプロテインが多く流通しています。
そのため、ホエイプロテインを利用している人が多いかもしれません。
しかし、カゼインプロテインはホエイプロテインにはない利点がありますので、違いを理解して、上手に活用しましょう。
・カラダへの吸収スピードが遅い
ホエイプロテインが約2時間で吸収するのに対して、カゼインプロテインはその3~4倍である、約7~8時間かけてゆっくり吸収されていきます。
カラダへの吸収スピードが遅いというと、即効性がなくオススメできないと勘違いされがちですが、血中のアミノ酸濃度を長時間、基準値より高い値で維持できるため、効果が長続きするという利点につながります。
カゼインプロテインが“スタミナタイプ”といわれるのはこのためです。
・しっかり満足
吸収スピードが緩やかなため、持続的にカラダに吸収していき、満足感を持続します。
減量を試みている期間には食事コントロールと合わせてぜひ活用したいプロテインです。
筋量を落とさずに減量できる手助けとなってくれます。
・休息日、就寝前の栄養補給
トレーニングの合間、トレーニング直後など、カラダづくりをメインに考えて摂取するときはホエイプロテインがオススメです。
消化吸収が早く、効果が期待できます。
カゼインプロテインは運動直後などの、急速にタンパク質をチャージしたい場合にはあまり向きませんが、時間をかけてゆっくりカラダにタンパク質を補給してくれるので、休息日の栄養補給や就寝前に取るプロテインとしては、うってつけの存在です。
・カルシウム、鉄吸収促進
カゼインは小腸で分解され、カゼインホスホペプチド(CPP)になります。
このカゼインホスホペプチドはカルシウムがリン酸と反応することによる吸収阻害を抑制する効果をもっています。
カゼインホスホペプチドには小腸からの鉄分吸収を助けるよう働きかけます。
アスリートの貧血はパフォーマンスへの影響が大きいので、貧血には十分注意しましょう。
あまり聞きなれなかったカゼインプロテインの利点を理解できたところで、早速、利用してみようと思っていただいた方もいらっしゃいますか?
実際、カゼインプロテインのみ単体の商品というのは多くありません。
そんな時はホエイプロテインにカゼインプロテインが配合されている商品を選ぶのがポイントです。
原材料名の欄に“カゼイン”や“カゼインカルシウム”と表記されているか確認しましょう。
同じプロテインでも機能・効果の異なるホエイとカゼインの両方を上手く取り入れ、プロテインの時間差吸収で相乗効果を期待しましょう。
■マッスルフィットプロテインプラス
ホエイとカゼインに、大豆が加わってさらに強化された新しいプロテインです。
アスリートに不足しがちなカルシウム・鉄・タンパク質の働きに必要なビタミンB群(7種類)、さらに運動で消費されカラダのメンテナンスに役立つグルタミンを添加しております。
甘味のあるカフェオレ味は飲みやすく、後味にほど良い苦味が残るので大人っぽい味わいです。牛乳との相性が良いので、水の代わりに牛乳で割るのもおすすめです。
■マッスルフィットプロテイン
ホエイとガゼインの2種類のプロテインを配合し、さらに効率的なカラダづくりを助けるEルチンや、カラダづくりに必要なカルシウム・鉄のほか、タンパク質の働きに欠かせないビタミンB群(7種類)、カラダのメンテナンスに役立つグルタミンなどタンパク質を意識して摂る方には魅力的な栄養素が豊富に含まれています。
ココア味は、ミルクココアのような味わいで、水で溶かしても飲みやすいのが特徴です。牛乳に溶かすと濃厚になる印象です。
瞬時に働きかけることに加えて、じっくりと効果を発揮することができるので、万能なプロテインとして利用することができます。