

- 土井雪広(どいゆきひろ)選手(スキルシマノ)
- 1983年9月18日、山形県生まれ。
アルペンスキーのトレーニングとして、小学3年生から自転車を始め、小学5年のロードレースに出場。その後、名門山形電波工業高校に入学、2年生でジュニア日本チャンピオンに。法政大学で日本学生チャンピオンを獲得したのち、2004年、大阪に拠点を持つシマノレーシングチームに入る。現在はスキルシマノのヨーロッパ遠征チーム員として、ベルギーを拠点にヨーロッパツアーにて活動中。
土井選手のブログはこちら http://www.voiceblog.jp/banbandoichan/
自転車のギアなどコンポーネントメーカーのシマノが主宰する自転車競技プロチームが「シマノレーシング」。国内とアジア組、ヨーロッパ組などに分かれ、世界レベルで戦える日本人選手の輩出を目的としているが、そのヨーロッパ組にいるのが土井選手。チーム最年少ながら、海外のレースでも活躍が認められ、もはやエース的存在となりつつある。自身の栄養に対する意識も高く、効率的なトレーニングと栄養補給を通して、日々実力を高めている期待の選手だ。シマノレーシングに栄養指導を行っているウイダー栄養士・河南こころさんとともに聞いてみた。
土井さん:シーズンに入ると、もちろん日によって違うんですが、だいたい180から190kmくらい走ります。山岳を走るとハードさも違ってきます。ちなみに、こないだのルクセンブルグのレースだと、レース前1ヵ月間で3500km走りました。バイクの後ろについて行うスピードトレーニングでは、4時間で170km走ります。でもレースになると、最初の2時間は平均時速50km/hですからね。それで200km。こちらヨーロッパツアーでは、レースの強度が日本国内とはケタ違いでタフなものばかりです。外国人選手とは筋力、(ぺダルの)踏み方、練習量、すべてに差を感じましたね。だからシーズン中は、より質のいいトレーニングをしなくてはいけないし、冬場には、ウイダー・トレーニングラボに通ったり、スキーのクロスカントリーをしたりで、全体的な体力強化に努めてます。
土井さん:じつは一家全員が自転車好きだったこともあって、子供の頃から母親が栄養に対する意識が高く、基本的にはすべてを食事でまかなうよう、しっかり考えて食事することを言われてきたんです。プロテインは高校時代に摂るようになって、大豆製のものをとり始めた年に、日本チャンピオンを獲得できたんです。大学時代は飲んでなかったのですが、シマノレーシングに入りプロになってから、チームがサポートを受けているウイダーのものを飲むようになりました。
河南さん:選手の中でも、土井さんは特に栄養に対する意識が高いですね。私の仕事のひとつは、ツアーレースの途中などで、選手に補食を用意することなんです。ウイダーinゼリーのほか、普通に食料を調達するのですが、時間や移動の関係で、やはりコンビニでの購入が中心になってしまうんです。そのなかで選手にいかに飽きないよう効果的に栄養をとってもらうか、を考えてるんですね。それであるとき、「プリン1個に何グラムの脂質が含まれてるか知ってます?」って逆質問受けたり(笑) 普段は基本的に選手ひとりひとりの自己意識に任せられている部分が多いので、この意識の差が、実力の差につながっていくことは十分考えられますね。
土井さん:プロテインって年々、飲みやすくなってますよね。そのなかでも緑色のニュートリエントタイミング エネルギーはサラサラ感があって、ヨーグルト味がいい感じなんです。発汗で失われるカリウムもちゃんと入ってるし。ジュース感覚。身体にいいから、といってもまずかったり、飲みにくかったり、というのはちょっと厳しいです。飲みやすさはかなり重要!
河南さん:選手たちにとって、私たちが思う以上に、味には敏感というか、うるさいですね。やはり誰もおいしいものを食べたり飲んだりしたいですから。そんななかで、レース前にとるエネルギーという商品を気に入ってもらえて、本当に良かったです。レースやトレーニングの、質に直接かかわることになりますから。補食もそうなんですが、いかにおいしく食べてもらえるか、という部分に一番気を使います。
土井さん:実際のところ、エネルギーを摂りはじめてから練習中の補食のペースがぐっと減りましたね。例えば30分に1回とってたものが45分に1回とか。その分、集中できる時間が少しでも長くとれる。レースや練習の直後は、アナボリックで糖質を入れてやる。そして夜にはグルタミンの入ったグロース。これを使ってると、体力のリカバリーが早いんですよ。ヨーロッパのタフなレースでは、その日のステージでガンガン行くと、次の日の朝は乳酸しかなかった感じですが、ニュートリエントタイミングを摂ってると、次の日もまたしっかり踏めるんです。もちろん多少疲れはあるんですが、以前と比べたときに、階段の上り下りがラクだってことではっきりと実感できました。特にツアーステージでは、リカバリーが勝負のカギを握るといっても過言ではないんです。強い選手は回復力も早い。本当に超人的と思えるくらい。自分もチーム内では早い方だと思うんですが、まだまだですね。
土井さん:ヨーロッパのコンチネンタルという、ツール・ド・フランスなどでおなじみのプロツアーのひとつ下のカテゴリーで走ってるんですが、いつかはトップのカテゴリーで走るようになりたいですね。世界で通用する日本人はまだ少ないですから。それには、タフネスとパワーをもっともっとグローアップさせていきたいです。また一般のレーサーの方たちには、「より意識する」ということをやってみられてはいかがでしょうか。例えば、前日にお酒を飲んでしまったら、意識して水を飲んで、例えばサウナへ行って、身体からいったん余分なものを出してやるとか。炭水化物をとってエネルギーを身体に蓄積してるとか、そのエネルギーを有効に使っているぞ、とか身体の中に起きていることを意識するんです。じつは僕、かなりやってるんですよ。プロとして競技を続ける自分にとっては、身体のことは最も大事なことなので。意識することで、ダメージを抑えられて質の高い練習に集中できたり、レースで大事なライバルたちとの駆け引きに集中できたり。きっと皆さんにも同じことが言えると思うんですよ。
河南さん:こういったウイダーのフラッグシップ商品が、土井さんたちのようなトップアスリートのお役に立てていることは、とてもうれしいですね。確かに一般のサイクリストやスポーツを楽しんでる人たちには、正直言ってちょっと高額な商品になります。でも例えば、かなり練習したいときとか、あとはレースに出場する1週間前からとか。エネルギーを蓄積して、集中できるよう、まずはエネルギーからだけでも始められてはどうでしょうか? きっといいパフォーマンスが発揮できると思います。あとは、補食はお腹がすいてからでは遅い、水分の補給は喉が渇いてからでは遅い、ということだけは意識しておいてください。













