……バイクを「仕事」にしようと思ったのは、いつごろですか?
「ずっと趣味でレースをしていたので、リスクは全部自分持ち。バイクも、パーツも、ガソリンも、タイヤも、すべて自腹を切っていました。なので、少しずつ結果が残せるようになってからですね、『バイクでメシが食えるようになったら、最高だな〜』って思ったのは。地元のチームから声をかけていただき、92年に6時間耐久に出場。このレースでの優勝を機に、『ひとつずつ目標を上げていきたい』と欲が出てきたんです。お金をもらうことはなくても、走ることに関して自腹を切らなくてよくなったのは、このころからですね」
……2007年には、全日本選手権ST600でチャンピオンを獲得しました。
「それはやっぱり、まわりの環境に恵まれていたからです。1台のバイクには、何万人もの知恵と技術が集約されているので、自分ひとりの思いで走っていると、空回りするだけ。スタッフみんなとかみ合っていないと、レースには勝てないと思います。ついついわがままになってしまい、そのせいで転倒したこともあるんですけど(笑)、そんなときに、僕が間違った方向にいることを指摘してくれる人たちがいたからこそ、チャンピオンになれたんだと思います」
……ケガをされたことも多いのでは?
「僕はケガが多くて、入院したこともあります。でも、ケガをしたからといって、レースをやめようとは思わなかったですね。なぜなら、あきらめたくなかったから。僕は地道なタイプというか、脚光を浴びながらここまで来たわけではありません。だから、自分がやりたいことがあれば、あきらめないで続けることしかなかった。まさしく『継続は力なり』でここまでやってきたんです。それに、『こんだけ痛い思いをしたんだから、ここで終わったら悔しい!』って思うんですよ(笑)。リハビリの苦しさも、ケガの悔しさも避けて通れないのなら、『乗り越えてやろう』と」
……トレーニングは厳しいのでは?
「辛いですね〜。トレーニング最中に辛くなってきたら、レースの一場面を思い起こすんです。『あの苦しさよりも今はラク。あのレースを乗り越えられたんだから、このバーベルにも耐えられる』って(笑)。反対にレース中に苦しくなったら『あのバーベルに比べたら、今のほうがラク』って考えるようにしています(笑)。へこたれそうになっても、これを乗り越えればもっと成長すると自己暗示をかけてみる。そうすれば、もう一歩踏み出せることがあると思うんですよ」
……大事なレースの前に緊張することはありますか?
「僕だけじゃなく、有力候補だってみんな緊張しています。でも、緊張すればするほど自分の力を発揮できなくなるので、できるだけ平常心を保つように心掛けています。緊張してきたら『今、何をやらなければいけないのか』を考えるようにしていますね。ストレッチをしてみたり、バイクのチェックをしてみたり、コース図を確認してみたり、『今、やらなければいけないこと』をやっているうちに、緊張が集中力に変わってくるんです。レースに限らず、たとえば職場でプレゼンがあるのなら、資料をもう一度読み直してみるとか、話さなければいけない内容を確認してみるとか、そのときにできることを確実にやればいいんだと思います。緊張したら、損ですから」
……ウイダーのサポートについて感想を聞かせてください。
「正しいフォームや有効なトレーニングなど、パフォーマンスアップにつながることをたくさん教えていただいています。1sのバーベルでも、正しいフォームを身に付けた途端、3sくらいに感じるようになりましたね。ここでも、人に恵まれていると感じています。ウイダーinゼリーは、レース前によく飲みますね。しっかり食事をするとおなかが重たくなってしまうので、気軽に吸い込めるウイダーinゼリーは、とても重宝しています」
1969年8月4日、京都府生まれ。小学生のとき、父親に連れられて観戦したロードレースに魅せられ、バイクに興味を持ち始める。1990年にロードレースデビュー。2000年には、ロードレース世界選手権500tクラスにエントリー。その後、全日本選手権シリーズに参戦し、2003年にはST600クラスでチャンピオンに輝く。2006年には、鈴鹿8耐で2位表彰台を獲得した。2007年は、ST600クラスに参戦し、2003年以来4年ぶりとなるクラスチャンピオンとなった。今年に入ってからも更に勢いを増し、「2008年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ」では、激しいトップ争いを制し、開幕3連勝を飾っている。









